ブログ 「 相談支援事業所かくれんぼ 」の毎日
障害者雇用
肌寒くなり、秋の気配を感じる季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。少し前ですがニュースや新聞で中央省庁の障害者雇用水増し問題が取り沙汰されていました。弁護士らで構成する第三者検証委員会の初会合が9月11日に厚生労働省で開かれ、不適切な算入や開始時期や意図的だったかなどを調べるため、各省庁の人事担当者に聞き取りを行い、10月中に報告をとりまとめるようです。日本では、障害者雇用促進法という法律に基づいて企業などに一定の割合で障害者を雇用することを求める雇用率制度が設定されています。2018年4月から従来より0.2ポイント上昇し、民間企業は2.2%、国と地方自治体は2.5%になりました。この数字は世界の国々と比べてもあまり高い数字ではありません。イタリア7%、フランス6%、ドイツ5%、韓国3%という数字とも言われています。この雇用率も大切ですが、安定した職業生活が維持されることも重要です。障害者雇用率は、障害のある人が働く機会を得るための手段であり、目的ではありません。障害福祉サービスで2018年4月より障害者の方が就労の継続を図るため、各関係機関との連絡調整や問題に関する相談、指導及び助言等の支援を行う就労定着支援というサービスも開始されました。相談支援専門員として担当している方が安心して生活が送れるよう今後も必要な支援を行っていきたいと思います。
お泊り会
残暑厳しい折ではございますが、ご健勝におしのぎのこととお喜び申し上げます。児童たちの夏休みも残りわずかとなり、夏の思い出作りに8月24日(金)に児童デイかくれんぼでお泊り会が開催されました。私の担当している児童も参加するということで様子を見させてもらいに訪問してきました。夕食はカレーライスに食後はフルーツの盛り合わせ等、普段の自宅では経験できない大人数で食卓を囲み、楽しく夕食の時間を過ごしていました。夕食が終わって上飯田福祉会館へ場所を移し、夏の風物詩である、肝試しを行いました。日頃は強がっている児童も肝試しが始まると怖がってしまい、室内から出ることが出来ず、急に臆病になって後ずさり・・・。お化けがリアル過ぎたせいか”怖い、怖い”と児童も本気に怖がっている様子でした。その後は冷や汗か暑さからか体中が汗だくのためにすぐに入浴。入浴後もしばらくは興奮醒めよらない様子でしたが、疲れたのかしばらくして、静かな寝息が聞こえてきました。児童達には楽しい思い出になったのではないでしょうか。猛暑のお疲れが出るころです。くれぐれもご自愛専一にと願いあげます。二村
夏休みを迎えるにあたって・・・
暑い日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。児童は夏休みを迎え楽しみにしていた夏休みがやってきました。今年も猛暑で外でも屋内でも熱中症の危険があると毎日のようにニュースになっています。児童でも様々な夏休みの楽しみや目標があります。A君は遠方のおばちゃんの家に行くのを楽しみにしています。B君は利用している放課後等デイサービスのお泊りに参加するのを楽しみにしています。Cさんは高校三年生最後の夏休みで卒業後の行き先を検討しています。昨年、高校二年生の夏休みも実習を行っていますが、今年も久しぶりということで今から少し緊張気味です。高校卒業後の進路については本人の希望はもとより、本人の特性や家族の希望などをふまえて検討する必要があります。Cさんは今のところ就労移行支援のサービスを卒業後に利用する予定です。就労に向けて2年間の現況や訓練などを重ねて色々な技術を身につけて就労に繋げていきます。相談員として少なくともあと2年はお付き合いさせて頂き、よりよい人生を送って頂けるよう少しでもお役に立てればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 桐岡
このたびの「平成30年7月豪雨」の影響でお亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方にお見舞いを申し上げます。
研修参加
6月21日にソーネ大曽根で薬の基本についての研修に参加して参りました。抗精神病薬についてが主で統合失調症に使用されます。統合失調症とは罹患率0.7%で多くは15~30歳に発症する病気です。特徴的症状は陽性症状は幻覚・妄想・興奮・連合弛緩。陰性症状は無為・自閉・感情の平板化があります。幻覚とは存在しないこと、妄想とは現実とは異なったありえない内容で、確信を伴い、訂正不能なもの。連合弛緩はまとまらない発言、思考と思考が適切に繋がらず混乱が生じる。連合弛緩がある患者では、行動もまとまらないことが多い。統合失調症治療の歴史は古代では鎖で拘束、鍼灸などでした。近代では温浴療法、催眠療法、マッサージがあり、1950年代から薬物療法が始まりました。統合失調症は慢性疾患で抗精神病薬を服薬し症状がなくなっても服薬の継続が必要です。高血圧や糖尿病も薬を服薬し血糖や血圧が下がっても服薬は継続しなくていけないのと同様です。薬物療法を中断すると1年間で78%、2年間で96%が再発します。薬を使用するリスクもあります。眠気、ふらつき、過鎮静、歩行障害、嚥下障害、振戦など副作用が出やすい。死亡率、転倒、骨折などのリスクが高まります。薬は皆さん身近な存在でありますが、使い方によっては体に悪い影響も起こす可能性があります。服薬方法の基本を学びしっかり支援が出来るよう努めていきます。 桐岡